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どんな治療法があるの?

クローン病は再燃・再発を繰り返しつつ慢性に進行する原因不明の疾患で、現在のところ、これを完全に治す方法はわかっていません。外科的手術も行われていますが、困難なことが多く、できる限り手術を行わないのが原則です。栄養療法と薬物治療を組み合わせた内科的治療が、主な治療法です。

栄養療法

病状の進行したクローン病患者の栄養管理の目的で、以前より成分栄養法が用いられていました。そして成分栄養法によって患者の栄養状態や一般状態だけでなく、腹痛や下痢などのクローン病由来の諸症状も改善することがわかってきました。
現在、クローン病に対する栄養療法の有効性については、ほぼ確立されており、極度に状態の悪い患者や腸管狭窄の患者を除けば、緩解導入はほぼ100%可能と考えられています。重篤な副作用もきたさないことから、厚生労働省研究班の治療指針でも栄養療法を第一に選択すべき治療法としています。

輸液による栄養療法

通常、輸液による栄養管理は腸管に狭窄や瘻孔があって経腸的な栄養管理ができない場合に行われます。輸液を行うと、腸管の中をまったく食物が通過しないため、完全に安静が保たれて病変は改善されます。しかし、あまり長期間施行すると、腸粘膜の萎縮が起きてしまいます。病変部位が改善されて経腸栄養が可能になったら、速やかに成分栄養法に移行するのが望ましいといえます。

薬物療法

薬物療法では、ステロイド・抗炎症剤・免疫抑制剤・抗生剤等がよく使用されています。いずれも効果は期待できるのですが、使用を中止すると再発したり、長期間使用すると副作用をきたすおそれがあります。

手術療法

以前はよく行われていましたが、数々の症例を経るにつれて数年内に再発するケースが多いことがわかり始め、現在では栄養療法や薬物療法で管理できない症状(狭窄や瘻孔等がある場合)だけにしか用いられません。手術は最小限に抑えるというのが現在の基本的な考え方です。



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