成分栄養剤による栄養補給を中心に、状態の良いときには低残渣食を組み合わせてクローン病の緩解期を保っていこうとする治療法です。
成分栄養剤とは?
成分栄養剤とはその成分が全て化学的に規定された栄養剤のことです。 成分栄養剤はクローン病の病態管理に適していると考えられる次のような特徴があります。 1. 窒素源がタンパク質でなくアミノ酸で構成されている。 2. エネルギー源がほとんど糖質であり、脂肪分が必要最少限しか含まれていない。
● 成分栄養剤(80g)簡易組成表
窒素源(タンパク源)
アミノ酸
14.1g
炭水化物
デキストリン
63.4g
脂 質
ダイズ油
0.51g
ミネラル
ナトリウム
260.0mg
ビタミン
A
648 IU
カリウム
217.6mg
B1
194µg
マグネシウム
40.0mg
B2
256µg
カルシウム
157.6mg
B6
267µg
鉄
1.8mg
B12
0.7µg
銅
0.2mg
C
7.80mg
マンガン
0.3mg
D
1.3µg
亜鉛
E
3.30mg
塩素
516.8mg
K
9µg
ヨウ素
15.2µg
ナイアシン
2.20mg
リン
121.6mg
葉酸
44µg
パントテン酸
1.1mg
ビオチン
39µg
コリン
8.58mg
成分栄養剤の位置づけ
成分栄養剤の効果
成分栄養剤の副作用としては以下の報告がありますので、主治医の指示に従い十分に注意してご使用ください。成分栄養剤エレンタール承認時臨床試験及び市販後の使用成績調査における調査症例8,170例中、2,339件の副作用が認められた。主なものは下痢1,057件(12.9%)、腹部膨満感359件(4.4%)、血中AST(GOT)・ALT(GPT)・Al‐P上昇301件(3.7%)、悪心168件(2.1%)、 嘔吐134件(1.6%)、腹痛123件(1.5%)等であった(再審査終了時)。